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製品情報

真空遠心鋳造機

TANABE KENDEN

真空遠心鋳造機 TCP-5251

理想のキャストをかなえる真空遠心鋳造機TCP-5251

高性能・コンパクトながら、高度な回転プログラムや充填性を高めるスナップスイングアーム、不活性ガス置換制御によるスの防止、煙除去機能による正確な温度管理などの機能を搭載しています。


シンプルな構造の中にも田邊研電オリジナルの仕掛けが多数あり、高品質な鋳物製作を実現します。

入力電源

AC200V 3ph 50/60Hz  6.5kVA

外形寸法

700(W) x 700(D) x 930(H) mm

本体重量

190kg

最大高周波出力

4kW

温度範囲

750℃~2000℃(放射温度計使用)

対応金種

Pt,WG,YG,PG,SV,SUS,Cu

溶解量

Pt:200g / SUS:100g / Ag:100g (MAX)
※カーボンルツボ使用可能

鋳型サイズ

Φ76.3 x 90(H)mm(MAX)

TCP-5250

スイングアーム

TCP-5250

ワンタッチ操作

TCP-5250

溶解の様子

TCP-5250

光センサー温度計

回転制御

遠心鋳造で重要なのは回転制御と注湯タイミング

40年の遠心鋳造機開発から導き出した理想的な回転数と回転時間を設定しています。デジタル制御されたプログラムは繰り返し同じ条件で作業ができるため、安定した鋳造を実現し、高品質な鋳造物を作り出します。


●初動回転~湯溜り
初動回転値は、金属の乱流を防ぎスムーズに鋳型湯溜りへ地金を流し込む理想的な数値をあらかじめプログラム済。製品の中に、ガス等の気体を巻き込むことも防ぎ、スの発生を抑えます。 

      
●湯溜り~鋳型内へ
地金の種類・量・重さ、そして製品のデザインにより、回転値は異なります。
初動以降は、最適な回転速度と保持時間をユーザーが選択できるため、常に高品質な鋳造を実現します。

       
●安定した回転制御
従来の鋳造機では、鋳型や地金の重さが変わると回転速度も変わってしまい、安定した鋳造結果が 得られませんでした。TCP-5251では、鋳型や地金の重さに関わらず、設定通りの回転速度を実現できるよう自動的にコントロールするプログラムが組まれています。

スイングアーム

オリジナルのスナップスイングアーム

田邊研電オリジナルのスナップスイングアームを採用。
これによりコンパクト設計ながらも、回転半径の大きな機種と比べてもひけをとらない充填力を確保。溶けた地金を鋳型へと無駄なく注湯することができるのに加え、注湯時の湯こぼれも防止します。

不活性ガス置換機能

地金の酸化を防止

鋳造過程において、地金の酸化はスの発生、また変色等の劣化の要因となります。 TCP-5251は、これらの地金の酸化を防ぐために、優れた不活性ガス置換制御機能を搭載しています。


●置換回数の自由選択
各地金の酸化しやすさに合わせて置換回数の設定が可能です。
1 回目の吸引で不活性ガスに 約90 %置換できます。2 回目の吸引で 置換率は約 99 % になります。
更に 3 度目の吸引では 置換率を最大約 99 . 9 %以上に高めることが可能です。


●圧力(減圧度)も自由設定
地金の性質や製品デザインに合わせチャンバー内の置換圧力(真空度)を 適切な数値になるようにプログラミングすることで、より良質な鋳物を作り出すことができます。 

●細部への鋳込みと引けの抑制
鋳型が回転し始めてしばらくすると、チャンバー内は不活性ガスにより大気圧に近い状態になります。これにより細部まで鋳込むことができます。大気圧下では金属の凝固も早まるため、引けや引けス抑制の効果もあります。

温度管理

煙除去機能でより正確な温度感知

放射温度計の温度検知能力は非常に優れていますが、地金溶解時に発生する煙によりその性能が十分に発揮できなくなる事があります。温度検知に障害となる煙を除去することで、より正確な温度検知を可能にし、 ベストな鋳造タイミングを知ることが出来ます。


●煙除去機能 
溶解した地金から発生する煙を除去し、より正確な温度検知をサポートします。


●放射温度計
計測範囲:750℃~2000℃
金種により放射率は異なります。従来機種では1種類のみの登録でしたがTCP-5251にはPt,AuAg,SUS,Cuが標準登録されており、 ユーザー登録も可能です。

溶解雰囲気・マニュアル操作

任意のタイミングで溶解

地金の溶解において、温度はもちろんのこと溶解雰囲気も非常に大切なポイントです。プログラム温度到達後やエア吸引時など、任意のタイミングで溶解をかけることができます。より高品質な鋳造物が生産できるよう、オートまたはマニュアル操作での溶解が可能です。